ゼロからスタートしたピラティスの『マットクラス』も、この5年間(コロナで中断した3年も含め)で初級と中級のクラスのレベル分けがはっきりしてきた。開校当初からスタートしている生徒さん達が、しっかりと基礎を固めて中級レベルまで着実に成長してきており、新たな生徒さん達のお手本として輝き始めているのは、まさに望んでいた光景である。
次の取り組みとして、更に細かい指導や質の向上を目指していよいよマシンでの個人指導も行っていきたいと考えている。その準備に取り掛かるべく10月、日本のピラティスマシンの販売メーカーを調べ、9社にアポを取り大阪、名古屋、横浜、東京のショールームを5日間かけて訪問してきた。実際のマシンを見せていただき、素材、設計、製造工程などについても直接お話しを聞かせていただくことができたのは学びになる。
ピラティスマシンと言っても、いくつかの機種がある。ベッドのようなリフォーマー、ジャングルジムのようなキャディラック、椅子になっているチェアーなどが代表的なマシンである。
日本でマシンを購入するとなると、以前はアメリカの有名ブランドのマシンを並行輸入する方法しかなかったようだが、最近の第3次ピラティスブームとやらで、日本でも多くの製造販売メーカーが参入してきているようである。そのため、価格帯も手頃なものから高級志向まで、幅広く国内で選択、購入できるようになってきているようである。
今回見学した9社をおおまかに3つのタイプに分けてみると、各社のピラティスに対する捉え方が大きく異なるのは興味深い。
1.ジムのマシン販売会社。大手のフィットネスクラブでは、ピラティスのマシンのグループレッスンを売りにするのがトレンドとなっている。ジムのマシン販売メーカーは、その流れにのって、ピラティス部門を作って、独自のブランド名でピラティスマシン販売をしているようだ。大半は、中国で製造(自社ロゴ入のラベルを貼り)、日本に輸入販売。大量生産のため、値段は比較的お手頃。マシン販売に加えて、個人スタジオ経営(フランチャイズ展開)の推奨、サポートや、短期インストラクター養成コースプランなども同時に準備されており、ピラティス事業をいかにビジネス展開していくかというサポート体制もマニュアル化されている点に大変驚いた。
2.ピラティス機器を専門に扱う販売店。中国製か韓国製。韓国のピラティスはブームの絶頂期にあるらしく、パワーもすごい。取り揃えているマシンの種類も豊富のようだ。また、養成コースなども幅広く展開している印象を受けた。
3.日本のブランド。日本の職人技を活用して、こだわりの素材や設計で、日本人の体型や動きなどを考慮しての仕様となってるマシンもいくつかあった。改良に改良を重ねているという技術者目線でのアプローチは、印象的である。『日本人仕様に』を目玉にしている点で、アフターケアやサービスなども安心できるのかなと思ってしまう。値段的には、中国製の倍くらいの価格となる。
ー今回の出張結果をもとに、スタジオのスペースなども考慮しながら、どのマシンにすべきか検討していこうと思っている。2025年からの新たなプログラムに乞うご期待。
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